むし歯になる前に、予防することが大切です!
予防歯科はむし歯や歯周病の予防を施します。歯の表面についた汚れはプラーク(歯垢)と呼ばれています。このプラークが原因となり、むし歯が進行していきます。プラークは歯牙細菌苔ともいい、単なる食べカスではなく、生きた細菌の集合体が、歯の表面に苔のように発生しています。その細菌が出す酸が、歯の表面を覆うエナメル質を溶かし象牙質、歯髄へと浸透します。象牙質や歯髄はエナメル質よりもやわらかいので、ここまで来るとそれまでよりもずっと早く溶け、むし歯が進行していきます。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
PMTCとは、専用の器具を用いて行うプロによる歯のクリーニングのことです。毎日のブラッシングで落としきれなかった汚れを完全に除去し、むし歯や歯周病を防ぎます。どんなに毎日丁寧に磨いていても、磨き残しはどうしても出てしまうものです。歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)には歯ブラシが届かないのです。PMTCをすることにより、自身では取り除けない汚れを除去し口腔内を清潔に保ちます。
- ● 歯周疾患の改善及び進行防止
- ご自身では、磨きにくい部位の歯垢(細菌の塊)を完全に除去し、歯肉の状態を健康にします。
- ● むし歯の予防
- ブラッシングだけでは落とすことの出来ない歯垢(細菌の塊)を破壊し、フッ素塗布で歯垢(細菌の塊)の再付着を防ぎむし歯の発生や進行をおさえる事が出来ます。
- ● 歯質の強化
- 歯垢(細菌の塊)を取りきった歯の表面に直接フッ化物入りペーストを用いることで歯の再石灰化(歯を強くする)を促進することができます。
- ● 審美性の向上
- ステイン(タバコのヤニ、コーヒー、お茶などの着色)を除去し、光沢のある歯の表面を回復することができます。
フッ素でむし歯予防を!
フッ素は歯を強くする成分で、むし歯に対して抵抗力の弱い乳歯などをむし歯から守る薬剤です。このフッ素を定期的に歯に塗ることで歯質を強化します。歯に直接フッ素を塗るので、市販の歯磨剤よりも効率的に取り込むことが出来ます。初期のむし歯を修復する効果や歯垢の中にあるむし歯菌の働きも抑える効果もありますので、幼児期のむし歯予防には効果的です。フッ素はフッ素入り歯磨き粉、フッ素のうがい薬などがありますが、歯医者による歯面へ直接のフッ素塗布がより効果的です。
メンテナンスグッズの選び方
- ● より適切なケアを
- むし歯や歯周炎は、年齢などによってそのリスクや状況が変化します。いわばライフステージに合わせて、そのときに最も適切なケアができれば理想的です。
一例を示すと以下のようになります。 - ● より高い効果を
- さらにきめ細かくいえば、含まれる薬用成分の濃度、種類、作用時間なども個々の状況に応じたものを選び、使用する道具(歯ブラシほか)なども含めて考えられれば、高い効果が期待できます。